タピアンを庭に植えてみて、後悔していることはありませんか? グランドカバーとしてタピアンは育てやすいと聞いていたのに、思ったように育たなかったり、逆に生育しすぎて管理が大変だと感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。特に、タピアンほったらかしで大丈夫なのか、枯れる原因は何なのか、という疑問はよく聞かれます。また、タピアンと芝桜の違いや、鉢植えでの育て方、元気な苗の選び方、こぼれ種からの増え方、そしてタピアン地植え冬越しの具体的な方法についても知りたい方は多いでしょう。中には、タピアンの種から育てることに興味がある方もいるかもしれませんし、どのような増やし方があるのかを知りたいという声も聞かれます。この記事では、タピアンを植えて後悔する原因として挙げられることが多い「伸びはいいが雑草が生えやすい」という点に着目し、その実情と対策について詳しく解説していきます。
- タピアンで後悔する具体的な原因がわかる
- タピアンを健康に育てるための管理方法を把握できる
- 雑草対策としてのタピアンの効果と限界を理解できる
- 冬越しや増やし方などタピアンの特性を深く知れる
タピアンで後悔しないための基礎知識
- タピアンは育てやすい植物?
- タピアンはほったらかしでOKか
- 元気なタピアンの苗選び
- タピアンの増やし方色々
- こぼれ種からの自然な成長
タピアンは育てやすい植物?

タピアン・イメージ
タピアンは、バーベナ属の多年草で、グランドカバーとして広く利用される植物です。匍匐性があり、地面を這うように横に広がる特性から、グランドカバーに適しているとされています。その生命力は強く、病害虫にも強い傾向があるとされています。さらに、暑さや乾燥に対する耐性もかなり高いとされており、真夏でも満開の花を楽しめる可能性があるようです。
しかし、完全に手間がかからないわけではないとされています。タピアンは日光を好むため、日当たりの良い場所への植え付けが推奨されており、日陰では花の量が少なくなることもあるとされています。また、肥料を好む植物であるため、定期的な肥料の追加が花をたくさん咲かせる上で重要であるとされています。水やりも、土が乾いたら与えるという適度なケアが必要であり、過剰な水やりは根腐れの原因になることが指摘されています。これらの点から、手間が少ない植物ではあるものの、最低限の管理は必要であるとされています。
タピアンはほったらかしでOKか

タピアン・イメージ
タピアンは比較的手間がかからない植物として知られていますが、完全に「ほったらかし」にすることは推奨されていません。販売店の方々も「ほったらかしはNG」と断言しており、最低限の管理が必須であると注意喚起しています。
ほったらかしがNGとされる4つの理由
- 肥料不足になり生育不良を起こす:タピアンは肥料をよく消化する植物であるため、適切な追肥を怠ると生育が悪くなり、グランドカバーとしての機能も低下する可能性があります。
- 花が少なくなり景観が悪くなる:花付きに影響するリン酸が不足すると、タピアンの花が少なくなることがあります。
- 隙間からの雑草が生えて見栄えが悪くなる:タピアンに限らず、他のグランドカバー植物でも同様に、ほったらかしにすると隙間から雑草がどんどん生えてきて、景観を損ねる可能性があります。特に梅雨時期は雑草の成長が活発になるため注意が必要とされています。
- タピアンの異変に気づくのが遅くなる:普段からタピアンに気を配ることで、病気などの不調を早期に発見し、迅速に対応することが可能になります。ほったらかしにすると、病気が蔓延した後に気づき、多くの株が枯れてしまう事態になりかねません。
これらの理由から、タピアンを美しく維持するためには、水やり、日当たり確保、適度な肥料、そして防寒対策といった最低限のケアを怠らないことが重要であるとされています。雑草管理の手間を削減したい場合は、植栽シートの併用も有効な手段として提案されています。
タピアンの適切な管理 | 推奨される行動 |
---|---|
水やり | 土が乾いたら与える(過剰な水やりは避ける) |
日当たり | 日当たりの良い場所を選ぶ(最低限、半日以上直射日光が当たる場所) |
肥料 | 初期肥料と適度な追肥(春と秋) |
防寒対策 | 寒冷地ではマルチングや鉢植えの室内移動 |
土壌 | 水はけが良く、酸素が多く、栄養分がある土壌 |
雑草管理 | 植え付け前の徹底した雑草処理と、必要に応じた植栽シートの併用、こまめな除去 |
元気なタピアンの苗選び

タピアン・イメージ
タピアンを植える際にまず考慮すべきは、苗の品質です。弱い苗を購入してしまうと、植え付け後にすぐに枯れてしまうなど、せっかくの努力が無駄になる可能性が指摘されています。健全な生育を促すためには、密度があり、がっちりとした苗を選ぶことが重要であるとされています。
具体的には、葉の色が濃く、茎がしっかりしているものが良い苗の特徴として挙げられています。ヒョロヒョロとした苗は、植え付け後の成功率が下がる可能性があり、元気な苗の方がスムーズに横へ成長するとされています。そのため、購入時には信頼できる販売店を選び、元気な苗を選ぶことが推奨されています。
タピアンの増やし方色々
タピアンを増やす方法には、いくつかの種類があり、それぞれ比較的簡単で成功率が高いとされています。主な増やし方としては、挿し木、茎伏せ、株分け、親株からの切り離しが挙げられています。
挿し木で増やす
挿し木は、比較的簡単で成功率が高い方法です。若い枝を切り取り、下部の葉を取り除いて土に挿します。切り口を斜めにすることで発根しやすくなり、切れ味の良いハサミやナイフの使用が重要とされています。明るい日陰で管理し、乾燥させないように注意すると、約10日から2週間で発根する可能性があるとされています。発根促進剤(ルートンなど)を切り口に塗布することで、さらに成功率を高めることが期待できるでしょう。また、セルトレイに培養土を入れ、トレイを水に浸す「腰水」での管理も発根を促進する方法の一つとして紹介されています。
茎伏せを行う
茎伏せも成功率の高い増やし方の一つです。この方法は、茎の節を土に接触させて固定するだけで増やすことができるとされています。U字ピンなどを使って茎の節を土にしっかりと固定し、土壌の湿度を保つように管理することが重要です。約2ヶ月後には発根した新しい株を親株から切り離して植え替えることが可能とされています。
株分けする
株分けは、成長したタピアンを分けて増やす方法です。元気な株を掘り起こし、根を傷つけないように注意しながら適度なサイズに分けることがポイントです。清潔なハサミを使用し、切り口に発根促進剤を塗布すると良いとされています。分けた株は新しい場所に植え、適切な水やりで土壌の湿度を保つことで、早く環境に適応し、健康に育つ傾向があるようです。株分けは特に春や秋に行うと、根の活着が良くなるとされています。
こぼれ種からの自然な成長
こぼれ種タピアン 咲いてたー! pic.twitter.com/U7q3LL6HVo
— ながいわんこ(わんちゃんと呼んで♪) (@daxwan) June 24, 2020
タピアンは、意図せずとも「こぼれ種」から自然に増えることがあると報告されています。ある事例では、花壇で見つけたこぼれ種をポット上げして育てたところ、以前植えたタピアンであることが判明したという情報があります。これは、タピアンが環境に適応し、自力で繁殖する可能性を示唆していると考えられます。意図的な種まきによる増やし方に関する詳細な情報は提供されていませんが、自然の力で増えることがある点は、タピアンの強健さを示すものと言えるでしょう。
タピアン 後悔を避ける管理と対策
- タピアンが枯れる原因と対策
- タピアンと芝桜の比較
- タピアンの地植え冬越し
- タピアンの鉢植え活用術
- タピアンの種まきについて
- まとめ:タピアン 後悔を減らすために
タピアンが枯れる原因と対策
梅雨入りを前にタピアンの花壇を一旦、バッサリ切り戻してリセットしました。蒸れによる枯れと病気を防止の為です。切り戻しの後に消毒スプレーをしておきました。 pic.twitter.com/lj1LD2eAua
— むらぞう (@akiraniihama) June 1, 2025
タピアンを育てていて「こんなはずじゃなかった…」と後悔する主な原因は、いくつかの共通するパターンに集約されるとされています。これらの原因を事前に理解し対策を講じることで、タピアンの健康な成長を促し、後悔する可能性を低減できるでしょう。
弱い苗の購入
最初に気をつけるべき点は苗の選び方です。密度がなく、ヒョロヒョロとした弱い苗は、植え付け後に枯れてしまう可能性が高いとされています。対策としては、葉の色が濃く、茎がしっかりとした「密度があり、がっちりした苗」を選ぶことが重要です。
踏圧による損傷
タピアンは踏圧耐性が低い植物であるため、人が頻繁に踏む場所に植えると簡単に枯れてしまうとされています。対策としては、人が立ち入らない庭の隅や花壇の一角を選ぶこと、あるいは人が通る場所に飛び石やタイルを設置してタピアンを保護することが推奨されています。
雑草との競合
植える場所に雑草が残っていると、タピアンは雑草に栄養や日光を奪われ、うまく成長できない、あるいは枯れてしまうことがあります。対策として、植え付け前の徹底した雑草処理が必須とされており、植栽シートの使用も雑草の再発生を防ぐ効果的な方法であるとされています。
管理不足と病気
水やりや肥料の量が適切でないと、タピアンは病気にかかりやすくなるとされています。特に、過剰な水やりは根腐れの原因となることが指摘されています。対策としては、土が乾いたら水を与える程度にし、排水性の良い土壌を使用すること、また肥料の量も適切に管理し、定期的に土壌の状態を確認することが挙げられます。うどんこ病や蒸れに弱いという意見もあるため、時折消毒を行い、花が一段落したら切り詰めて排水の良い土を加えるなどの対策も有効な場合があります。
日照不足
タピアンは日光が大好きな植物であるため、日陰に植えると成長が鈍くなったり、立ち上がってしまったり、病気にかかりやすくなったりする可能性が高いとされています。最低限、半日以上直射日光が当たる場所に植えることが成功の鍵であると指摘されています。
冬越し対策の不足
タピアンは寒さに弱い植物であり、耐寒温度がマイナス5度程度であるとされています。マイナス5度を下回る地域では、地植えで冬越しさせると根が凍死して枯れる可能性が高いことが指摘されています。対策として、寒冷地ではプランターや鉢植えで育て、屋内に移動させること、地植えの場合はマルチングなどの防寒対策をしっかりと行うことが推奨されています。
タピアンと芝桜の比較
『壁際の』芝桜🌸とタピアン🌺が咲きました。#おはようございます pic.twitter.com/5PHmfkxvzK
— サルのような🙉オカン大佐 (@hasubay) April 13, 2019
タピアンと芝桜は、ともにグランドカバーとして人気の高い植物ですが、それぞれ異なる特性を持つことが知られています。タピアンはサントリーが開発したバーベナ属の多年草で、開花期間が非常に長いことが特徴として挙げられています。春から秋までの長期間、花を楽しむことができるとされています。一方、芝桜はハナシノブ科の植物で、春に短期間ではありますが圧巻の満開姿を見せることが魅力とされています。開花時期は4月から5月頃で、満開期間は2週間前後であると報告されています。
項目 | タピアン | 芝桜 |
---|---|---|
種類 | バーベナ属の多年草 | ハナシノブ科の植物 |
開花期間 | 4月〜11月頃と長期間 | 4月〜5月頃(満開は2週間前後) |
踏圧耐性 | 頻繁な踏み付けはNG | 弱い |
管理の手間 | 普通 | 普通 |
日当たり | 日当たりが良い場所 | 日当たりが良い場所 |
土質 | 水はけが良い土壌 | 水はけが良い土壌 |

タピアンの地植え冬越し
ガーベナ タピアン
ハウス周りに地植えして雑草と戦わせています pic.twitter.com/vFa1F6kRny— Rビスコ/いちご栽培を仕事にする (@rubiscolab015) November 8, 2024
タピアンは、冬の寒さに弱い植物であるため、地植えでの冬越しには注意が必要とされています。特に耐寒温度がマイナス5度を下回る地域では、地植えでの冬越しが難しいとされており、根が凍死して枯れてしまう可能性が高いことが指摘されています。
冬越しのための対策
- 鉢植えでの移動:寒冷地でタピアンを育てる場合は、プランターや鉢植えで育て、冬の間は屋内に移動させることで寒さから守ることが推奨されています
- マルチング:地植えの場合、土の表面を稲わらや落ち葉、ビニールシートなどで覆う「マルチング」が効果的とされています。これにより、地面の温度を保ち、根を保護することができます。
- 剪定:冬に入る前に、枯れた葉や花を取り除く剪定を行うことで、病気の発生を防ぎ、株の通気性を良くし、健全な成長を促進する効果が期待できます。
- 冬前の肥料:サントリーフラワーズの公式チャンネルでは、タピアンが枯れてしまう前にしっかりと肥料を与えることが推奨されています。地上部が枯れる前に根元に肥料を蓄えさせることで、翌年の芽吹きと開花を促すことができるとされています。
地域や年によっては、冬に大きく枯れ込むことがあり、特に暖地であっても冬越し後に芽吹くのが一部に留まったり、消滅してしまう株があったりするケースも報告されています。しかし、雪が20cm程度積もっても緑で元気にしているタピアンもあるという情報も存在します。適切な防寒対策と管理が、冬越しを成功させる鍵であると言えるでしょう。
タピアンの鉢植え活用術
タピアンは地植えだけでなく、鉢植えやプランター、ハンギングバスケットでも十分に楽しむことができるオールマイティな植物であるとされています。鉢植えは、特に寒冷地での冬越し対策として非常に有効な手段です。最低気温がマイナス5度を下回る地域では、鉢植えにして屋内に移動させることで、根が凍結するのを防ぎ、タピアンを寒さから守ることが推奨されています。
鉢植えの管理ポイント
- 排水性の確保:タピアンは水はけの良い土壌を好むため、鉢植えの場合は、底に砂利や軽石を敷くことで排水性を向上させることが重要とされています。
- 水やり:鉢植えは地植えに比べて土が乾きやすい傾向があるため、より頻繁な水やりが必要であるとされています。土が乾いたらたっぷりと水を与えることが推奨されており、日中の猛暑時間帯を避け、朝の涼しい時間に行うのが良いとされています。
- 肥料:鉢植えの場合も、定期的な肥料の施しが推奨されています。水やりの度に栄養素を土の中に溶け込ませる置き肥を数粒施したり、1週間から2週間に1度の割合で液体肥料を薄めて与えたりすることが、成長を促進し、花をたくさん咲かせるのに効果的であるとされています。
鉢植えは移動が可能なため、気象条件に合わせて柔軟に環境を調整できるという利点もあります。窓辺にハンギングバスケットで飾ることで、美しい花の姿を間近で楽しむこともできるようです。
タピアンの種まきについて


タピアン・イメージ
タピアンは、こぼれ種から自然に成長することが確認されています。これは、タピアンが自生的に繁殖する能力を持っていることを示唆しています。しかし、一般的な「タピアンの種」から直接栽培する方法や、具体的な種まきの時期や手順について、詳細な情報は提供されていません。
タピアンの増やし方としては、挿し木、茎伏せ、株分け、親株からの切り離しといった、株の一部を利用する方法が主に紹介されており、これらが比較的簡単で成功率が高いとされています。これらの方法を用いることで、効率的にタピアンを増やすことが可能と考えられます。もし、タピアンの種からの栽培に興味がある場合は、こぼれ種で自然に芽吹く環境を整えるか、バーベナ属の一般的な種まき方法を参考に、情報源を確認しながら試してみるという選択肢もあるかもしれません。
まとめ:タピアンで後悔を減らすために
タピアンを植えて後悔しないためには、その特性を理解し、適切な管理を継続することが重要であると言えるでしょう。以下に、記事の要点をまとめました。
- タピアンはグランドカバーに適したバーベナ属の多年草
- 強い生命力と暑さ・乾燥に強い特性がある
- 病害虫にも強い傾向があるとされる
- 完全に「ほったらかし」では肥料不足や雑草の発生、病気のリスクがある
- 雑草対策を期待して植える場合も、事前の処理や植栽シートの併用が効果的
- 花をたくさん咲かせるにはリン酸を含む適切な肥料が必須
- 元気な苗選びがその後の生育を左右する重要なポイント
- 踏圧に弱いため、人が頻繁に立ち入る場所への植栽は避ける
- 日当たりを好むため、半日以上直射日光が当たる場所を選ぶ
- 過剰な水やりは根腐れの原因となるため、土が乾いたら水を与える
- 寒さに弱く、耐寒温度はマイナス5度程度
- 寒冷地での冬越しは鉢植えにして屋内に移動させるのが推奨される
- 地植えの場合はマルチングや冬前の肥料、剪定が冬越しを助ける
- 増やし方には挿し木、茎伏せ、株分けなどがあり、比較的簡単
- こぼれ種から自然に増えることもある