シロタエギクの冬越し完全ガイド!美しい銀葉を保つ剪定と寒さ対策のコツ

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冬のガーデニングに欠かせないシロタエギクですが、実は冬越しの管理一つで翌春の美しさが大きく変わることをご存じでしょうか。シルバーリーフの代表格であるシロタエギクは非常に耐寒性が強い植物ですが、日本の多湿な冬や積雪、あるいは間違った剪定方法によって株を弱めてしまうケースが少なくありません。

本格的な冬の寒さが到来するこの時期、庭のシロタエギクを守り、輝かせるためのメンテナンスが急務です。この記事では、園芸の専門的な視点から、シロタエギクを枯らさずに冬を越し、さらに銀色の輝きを増すための置き場所、水やり、剪定のテクニックを詳しく解説します。

この記事を読むことで、初心者の方でも自信を持って冬のメンテナンスを行い、春にボリュームのある美しい姿を再生させる方法がマスターできるはずです。

シロタエギクの冬越しのための4つの約束というタイトルと、美しいシルバーリーフの写真

この記事のポイント

  • シロタエギクの耐寒性の限界と、2025年現在の気候に合わせた適切な冬の置き場所がわかる
  • 根腐れや凍結を防ぐための、冬特有の厳格な水やりルールを習得できる
  • 株の老化(木質化)を防ぎ、形を整えるための冬の剪定タイミングとコツが理解できる
  • 寒冷地での具体的な防寒対策や、翌春のスタートダッシュを決める肥料の与え方が明確になる
目次

シロタエギクの冬越しを成功させる育て方のコツ

  • 耐寒性の強さと冬の生育サイクル
  • 日照不足を避ける置き場所の選び方
  • 根腐れを防ぐ冬の水やりの重要性
  • 寒冷地での防寒対策とマルチング
  • 冬の寄せ植えで美しさを保つ秘訣

耐寒性の強さと冬の生育サイクル

シロタエギク(学名:Jacobaea maritima)は地中海沿岸を原産とするキク科の常緑多年草で、その最大の特徴は、葉の表面を覆う白い産毛(星状毛)が生み出す美しいシルバーの色彩です。園芸植物の中でもトップクラスの耐寒性を誇り、マイナス5℃からマイナス10℃程度までであれば、屋外で十分に冬を越すことができます。2025年の冬のように寒暖差が激しい年でも、根がしっかり張っていれば霜に当たっても枯れることは稀です。冬の間、シロタエギクは完全に休眠するわけではなく、気温の低下とともに生育速度を緩やかにし、寒さに耐えるための準備を整えます。この時期、植物の生理状態としては、細胞内の糖度を高めることで氷点を下げ、凍結による細胞破壊を防いでいるのです。

ただし、見た目には大きな変化がないように見えても、内部では春の芽吹きに向けたエネルギーの蓄積を行っています。この生理サイクルを理解することが冬越しの第一歩です。暖かい地域では冬の間もゆっくりと新芽を出し続けますが、厳しい寒さに当たると一時的に葉が硬くなり、銀色の色がより一層深まる傾向があります。

管理不足で下葉が枯れたシロタエギクと、適切に管理され美しく輝くシロタエギクの比較写真

このシルバーの輝きは、実は寒冷刺激によって産毛の密度が相対的に高まることで強調される現象でもあります。

冬の生育サイクルにおいて注意すべきは、極端な乾燥と過湿の繰り返しです。休眠に近い状態とはいえ、蒸散は行われているため、完全に放っておくと「乾燥死」を招く恐れがあります。

一方で、成長が鈍化しているため吸水量は少なく、土がいつまでも湿っていると根が窒息してしまいます。シロタエギクの冬の生存戦略は「静かなる活動」と言えるもので、過保護になりすぎず、かつ生理的な最低限のニーズを満たしてあげることが、健康な株を維持する鍵となります。

特に大株になっている場合は、内部の風通しが悪くなりやすいため、枯れ葉の除去を定期的に行うことが推奨されます。

日照不足を避ける置き場所の選び方

シロタエギクを美しく冬越しさせるために、最も優先すべき環境条件は日当たりです。シロタエギクの象徴である銀色の葉は、強い光を反射して自身の身を守るための適応の結果であり、日光を非常に好みます。

冬は日照時間が短く、太陽の高度も低くなるため、夏場は十分に日が当たっていた場所でも、冬になると建物の影に入ってしまうことが多々あります。日照不足に陥ると、シロタエギクの最大の特徴である白い産毛の発生が悪くなり、葉が緑色に先祖返りしたような見た目になってしまうだけでなく、茎がひょろひょろと伸びる「徒長」を引き起こします。

冬の置き場所として理想的なのは、1日に少なくとも3時間から5時間は直射日光が当たる、南向きの日当たりの良い場所です。ベランダ栽培の場合は、床に直接置くよりも、フラワースタンドなどを用いて少し高い位置に配置することをお勧めします。

これにより、冬の夜間に床面付近に滞留する冷たい空気(冷気溜まり)を避け、太陽の光を効率よく受けることが可能になります。また、コンクリートの照り返しも冬場は地温を適度に保つ助けになります。

地植えの場合も、周囲の落葉樹が葉を落として日当たりが確保できているかを確認してください。もし、どうしても日当たりが確保できない場所に植えてある場合は、鉢上げをして日当たりの良い場所へ移動させることも検討すべきです。

シロタエギクは日光を浴びることで光合成を行い、冬の寒さに耐えるためのエネルギーを生成します。光が不足すると植物全体の免疫力が低下し、春先にアブラムシなどの病害虫の被害を受けやすくなるため、冬こそ日当たりの良い「特等席」を用意してあげることが、その後の生育を大きく左右するのです。

冬の置き場所の優先順位

  • 1位:南向きの軒下(日当たり良好かつ霜を避けられる)
  • 2位:日当たりの良いベランダ(フラワースタンドを利用)
  • 3位:北風が直接当たらない南側の花壇

南向きの軒下を推奨するイラストと、日照不足で徒長した悪い例と、日光を浴びて美しく育った良い例の比較

根腐れを防ぐ冬の水やりの重要性

冬のシロタエギク栽培で最も多い失敗原因は、皮肉なことに良かれと思って行う「水のやりすぎ」による根腐れです。冬は気温が低いため土中の水分が蒸発しにくく、植物自体の吸水量も夏季に比べて激減します。

それにもかかわらず、夏と同じ頻度で水を与え続けると、鉢の中は常に過湿状態となり、根が酸素不足に陥って腐敗してしまいます。シロタエギクはもともと乾燥に強い性質を持っているため、冬場は「乾かし気味」に管理するのが鉄則です。

具体的な水やりのタイミングは、土の表面が白っぽく乾き、鉢を持ち上げたときに軽く感じるようになってから、さらに1~2日待ってから行う程度で十分です。地植えの場合は、よほど雨が降らない日が続かない限り、自然の降雨のみで冬を越せることがほとんどです。

水を与える際は、時間帯にも注意が必要です。必ず「晴れた日の午前中(9時〜11時頃)」に行ってください。夕方に水を与えてしまうと、夜間の冷え込みで土中の水分が凍結し、根に致命的なダメージを与える危険があるからです。

また、水やりの方法として、葉に直接水がかからないように株元へ静かに注ぐことも重要です。シロタエギクの産毛は水分を保持しやすく、冬の低温下で葉が濡れたままになると、灰色かび病などの病気を誘発する原因になります。

以下の表に、冬の気温別の水やり目安をまとめました。

スクロールできます
最低気温の目安 水やりの頻度(鉢植えの場合) 水やりの注意点
5℃以上 3~5日に1回程度 土の乾き具合を確認してから与える
0℃~5℃ 7~10日に1回程度 必ず晴天の午前中に限定して行う
0℃以下(氷点下) 10日以上間隔をあける 土が完全に乾いている場合のみ、少量を株元に
EL
冬の水やりは「喉が渇いてからあげる」くらいがちょうどいいんです。葉が少し柔らかくなったかな?と感じるくらいまで待っても、シロタエギクなら大丈夫ですよ。

水やりのタイミングを信号機の色で表現した図。表面が乾いてからさらに待つ「1:STOP、2:WAIT、3:GO」のステップ

寒冷地での防寒対策とマルチング

シロタエギクは耐寒性が強いとはいえ、北海道や東北地方、あるいは標高の高い地域などの極寒地では、特別な配慮が必要になります。特に、地面が凍結するような環境では、根が水分を吸収できなくなり、凍結と乾燥が同時に進む「凍上(とうじょう)」という現象によって株が浮き上がり、根が露出して枯死してしまうことがあります。

これを防ぐために有効なのが、株元を保護する「マルチング」です。

マルチング材としては、バークチップ、腐葉土、あるいはワラなどが適しています。これらを株の周囲に5cm〜10cm程度の厚さで敷き詰めることで、地温の急激な変化を和らげ、土壌の凍結を最小限に抑えることができます。

また、寒風が直接当たる場所では、不織布や寒冷紗で株全体をふんわりと覆ってあげるのも効果的です。この際、ビニール袋などで密閉してしまうと、日中の気温上昇で内部が蒸れてしまい、逆に植物を煮えさせて傷める原因になるため、必ず通気性のある素材を選んでください。

雪深い地域では、雪の重みでシロタエギクの茎が折れてしまうことがあります。雪が降る前に、支柱を立てて軽く結束しておくか、あるいは雪の下になっても潰れないように小型のトンネルを作って保護すると安心です。

ただし、シロタエギクは雪の下でも比較的耐えることができるため、雪を無理に払いのけて株を傷つけるよりは、自然に雪解けを待つ方が安全な場合もあります。寒冷地での冬越しは、植物の状態を観察しながら、過度なストレスを与えない程度の「緩やかな保護」を心がけましょう。

冬の寒風に注意!
気温がそれほど低くなくても、乾いた強い冬風にさらされ続けると、葉から水分が奪われ「寒風害」を起こすことがあります。風当たりの強い場所では、風除けを設置するなどの対策を忘れないでください。

不織布による防風、バークチップによるマルチング、積雪対策について解説されたスライド。

冬の寄せ植えで美しさを保つ秘訣

冬の庭を彩る寄せ植えにおいて、シロタエギクはパンジーやビオラ、ハボタン、ガーデンシクラメンといった冬の主役たちを引き立てる名脇役として欠かせません。その明るいシルバーカラーは、冬の重くなりがちな色調に軽やかさと上品なコントラストをもたらしてくれます。

寄せ植えの中でシロタエギクを美しく保つためには、一緒に植える植物との距離感と、それぞれの成長速度の把握が重要になります。

シロタエギクは冬の間も根をゆっくりと広げます。そのため、あまりに密集させて植えてしまうと、中心部の風通しが悪くなり、下葉が蒸れて枯れ上がってしまうことがあります。

寄せ植えを作る際は、株同士の間に指1〜2本分程度の隙間を空けておくと、冬特有の湿気によるトラブルを回避できます。また、シロタエギクが成長して周囲の植物を圧倒し始めたら、適宜、外側の葉を間引くようにカットして、全体のバランスを整えてあげましょう。

また、寄せ植えの鉢自体の管理もポイントです。冬は鉢の側面から冷気が伝わりやすいため、陶器鉢やテラコッタ鉢など、断熱性の高い素材を選ぶと根の保護に繋がります。プラスチック鉢を使用する場合は、鉢カバーを利用したり、鉢を二重にしたりする工夫も有効です。

寄せ植え全体として、水やりのタイミングを合わせる必要がありますが、基本的には最も乾燥を好むシロタエギクのペースに合わせ、他の植物には部分的に水を与えるなどの微調整を行うと、すべての植物が健康に冬を越すことができます。

春になり、パンジーやビオラと一緒に美しく咲き誇るシロタエギクの寄せ植え写真。

冬越しのシロタエギクを美しく保つ剪定と手入れ

  • 木質化を防ぐ冬の剪定タイミング
  • 春の成長を促す元肥と追肥の知識
  • 挿し木で株を更新する冬の管理術
  • 冬に発生しやすい病害虫と予防法
  • 翌春に向けた植え替えの準備と手順

木質化を防ぐ冬の剪定タイミング

シロタエギクを数年育てていると、茎の根元が茶色く硬くなり、まるで樹木のようになってしまう「木質化」という現象が起こります。木質化自体は植物が自身の体を支えるための自然な老化現象ですが、これを放置すると株姿が乱れ、下の方に葉がつかなくなり、見た目の美しさが損なわれてしまいます。

この木質化を抑制し、常に若々しくこんもりとした株姿を維持するためには、冬の剪定が非常に重要な役割を果たします。

剪定のタイミングとしては、本格的な厳冬期に入る前の12月上旬か、あるいは寒さが和らぎ始める2月下旬から3月上旬が理想的です。2025年12月24日現在のタイミングであれば、すでに厳冬期に入りつつあるため、強い剪定は避け、枯れ葉の整理や伸びすぎた枝の先を整える程度に留めるのが安全です。

本格的な「切り戻し」は、春の気配が漂う2月末まで待つのが賢明でしょう。あまりに寒い時期に深く切りすぎると、切り口から寒気が入り込み、株全体が弱ってしまうリスクがあるためです。

剪定の方法は、全体の高さの3分の1から半分程度まで思い切って切り戻す「強剪定」が基本です。この際、必ず茎に緑色の部分や、小さな芽(節)が残っていることを確認してカットしてください。完全に木質化した茶色の部分だけで切ってしまうと、新しい芽が出にくくなる場合があるからです。冬に適切に剪定を行うことで、春の訪れとともにそれらの節から複数の新芽が勢いよく吹き出し、ボリューム感のある美しい株へと再生します。また、剪定は風通しを良くする効果もあるため、春以降の湿気による蒸れ対策にもなります。

木質化したシロタエギクを2月下旬に切り戻す様子。剪定前、剪定後、そして春の芽吹きの3段階の写真

春の成長を促す元肥と追肥の知識

シロタエギクは比較的痩せた土地でも育つ丈夫な植物ですが、美しい銀葉を維持し、春に力強く成長させるためには適切な施肥計画が必要です。冬の間は成長が緩慢なため、多量の肥料は必要ありません。

むしろ、冬に窒素分の多い肥料を与えすぎると、軟弱な徒長苗になってしまい、寒さに対する抵抗力が弱まるという逆効果を招くこともあります。

冬越しの時期に行うべきは、春の爆発的な成長を予約するための「寒肥(かんごえ)」的なアプローチです。1月下旬から2月上旬にかけて、緩効性の固形肥料を株元に少量施します。

このとき、リン酸分がやや多めに含まれる肥料を選ぶと、根の張りを助け、春以降の株の安定感が増します。有機肥料を使用する場合は、完全に発酵した油かすやボカシ肥などを選ぶと、冬の低温下でもゆっくりと微生物により分解され、春の芽出し時にちょうど良く効果を発揮してくれます。

逆に、12月から1月の最も寒い時期は、速効性のある液肥などの追肥は原則として不要です。この時期に無理に栄養を与えても、植物がそれを吸収しきれず、土壌中の塩分濃度が高まって根を傷める「肥料焼け」を起こすリスクがあるからです。

肥料を与えるタイミングは、新芽が動き出す兆しが見えてから、本格的な追肥を開始するというスタンスが最も安全です。春に向けた準備として、まずは土壌環境を整えることに注力し、栄養補給は植物の活動サインを見逃さずに行いましょう。

1月下旬から2月の寒肥の与え方と、2月頃の剪定枝を利用した挿し木による株の更新についての解説。

挿し木で株を更新する冬の管理術

もし育てているシロタエギクが数年経ってかなり木質化が進み、剪定だけでは形が整わなくなってしまった場合、冬から春にかけて「挿し木」による株の更新を行うのがベストな解決策です。

シロタエギクは非常に発根力が強く、挿し木の成功率が高い植物として知られています。冬の間に行う挿し木は、成長がゆっくりな分、じっくりと時間をかけて丈夫な根を形成させることができます。

挿し木の時期としては、寒さが少し和らぐ2月頃が適しています。剪定で切り落とした枝の中から、病害虫がなく、茎がしっかりとした元気な先端部分を選び、5cm〜10cm程度の長さにカットします。

下のほうの葉を丁寧に取り除き、数時間水に浸けて吸水させた後、清潔な挿し木用の土や赤玉土(小粒)に挿します。冬場の挿し木で最も重要なのは、管理場所の温度です。凍結しない程度の明るい室内や、簡易温室のような環境で管理し、土が乾かないように適度な湿度を保ちます。

通常、1ヶ月から1ヶ月半ほどで新しい根が出てきます。春の訪れとともに新芽が動き出したら、ポリポットなどに植え替え、徐々に屋外の環境に慣らしていきます。このようにして作った新しい苗は、親株の性質を受け継ぎつつも非常に勢いがあり、寄せ植えの材料としても最適です。

古い株は冬越し後に思い切って処分し、この挿し木苗に更新することで、常に最高のコンディションのシルバーリーフを庭に保ち続けることができるのです。

挿し木の成功率を上げるコツ
挿し穂をカットする際は、切れ味の良い清潔なハサミを使用しましょう。切り口が潰れると水の吸い上げが悪くなり、腐敗の原因になります。また、発根促進剤を切り口にまぶすと、冬場でも根の出がスムーズになります。

冬に発生しやすい病害虫と予防法

シロタエギクは病害虫に比較的強い植物ですが、冬の管理環境によっては思わぬトラブルに見舞われることがあります。特に注意が必要なのが、乾燥した環境で発生しやすい「アブラムシ」と、逆に過湿が原因で発生する「灰色かび病」です。

冬の晴天が続くと空気が極端に乾燥し、室内や軒下の暖かい場所では新芽の先にアブラムシが潜り込むことがあります。気温が低いため活動は鈍いですが、植物の汁を吸って株を弱らせるため、見つけ次第、速やかに駆除する必要があります。

手で取り除くか、登録のある農薬(オルトラン粒剤など)を株元に撒いて対処しましょう。また、暖冬の年などは、冬でもアブラムシが繁殖しやすいため、定期的な観察が欠かせません。

一方、灰色かび病は、冬の長雨や雪解け後の過湿状態、あるいは密集して植えていて風通しが悪い場所で発生しやすくなります。葉に水滴のような斑点ができ、次第に灰色のカビに覆われて腐敗していく病気です。

予防策としては、前述した通り、水やり時に葉を濡らさないこと、そして枯れた下葉や落ち葉をこまめに取り除くことが極めて重要です。死んだ組織は病原菌の温床となるため、常に株元を清潔に保つことが、冬の病気予防の最大の近道となります。

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トラブル名 主な原因 症状の特徴 対策・予防法
アブラムシ 乾燥、風通しの悪さ 新芽の縮れ、べたつき 薬剤散布、適度な湿度維持
灰色かび病 過湿、低温多湿 葉に灰色のカビ、腐敗 枯葉除去、風通しの確保
葉焼け・寒風害 強い北風、乾燥 葉の縁が茶色く枯れる 不織布での防風、適切な給水

翌春に向けた植え替えの準備と手順

冬越しが順調に進み、2月の終わり頃になると、シロタエギクは春の急成長に向けた準備を始めます。このタイミングで行いたいのが、鉢植えの場合の「植え替え」の準備です。鉢の中で根がいっぱいになっている(根詰まりしている)状態だと、春にせっかく芽吹いても、水分や養分を十分に吸収できず、下葉が枯れ落ちる原因になります。

植え替えの適期は、八重桜が咲く前、つまり3月上旬から中旬頃です。しかし、そのための準備は冬の間に行っておくべきです。シロタエギクに適した土壌は、通気性と排水性に優れたものです。

赤玉土(小粒):腐葉土:軽石(またはパーライト)を6:3:1の割合でブレンドした土をあらかじめ用意しておきましょう。市販の「草花用培養土」を使用する場合は、少しパーライトを混ぜて排水性を高めると、シロタエギク好みの環境になります。

実際の植え替え手順としては、鉢から株を抜き、古い土を3分の1程度軽く落としてから、伸びすぎた黒ずんだ根を切り詰め、新しい土で植え付けます。一回り大きな鉢に植え替えるか、あるいは同じサイズの鉢に戻す場合は、前述した「強剪定」を併せて行い、地上部と地下部のボリュームバランスを取るようにします。

冬の間にしっかりと根を休ませ、適切なタイミングで新しい土に更新してあげることで、シロタエギクは春の光を浴びて、驚くほど美しい銀色の絨毯を広げてくれることでしょう。

総括:シロタエギクの冬越しをマスターして一年中シルバーリーフを楽しもう

光・水・姿・守りの4つの約束を簡潔にまとめた表。

この記事のまとめです。

  • シロタエギクはマイナス10℃程度まで耐えられるが、2025年の冬も霜や凍結には注意が必要
  • 冬の間は細胞内の糖度を高めて寒さに耐える「静かな活動」を続けている
  • 美しい銀色の発色を維持するためには、冬でも直射日光が3時間以上当たる場所を確保する
  • 冬の水やりは「土が完全に乾いてから数日後」を目安に、鉢植えなら週1回程度で十分
  • 夜間の凍結事故を防ぐため、水やりは必ず晴れた日の午前中に済ませる
  • 根腐れ防止のため、鉢皿の溜め水は厳禁。株元に直接水を与えるのが基本
  • 積雪地では雪の重みによる枝折れを防ぐため、支柱やトンネルでの保護が有効
  • 凍上(地面の凍結による浮き上がり)を防ぐため、株元をバークチップ等でマルチングする
  • 木質化して乱れた株は、2月下旬以降に緑色の節を残して「切り戻し剪定」を行う
  • 冬の肥料は1月下旬以降に「寒肥」として緩効性肥料を少量与えるのがベスト
  • 株の若返りを図るなら、2月頃に剪定枝を使って「挿し木」に挑戦する
  • 灰色かび病を予防するため、枯れた下葉はこまめにピンセット等で除去し清潔を保つ
  • 3月の植え替えに向け、排水性の良いオリジナル用土を冬の間に準備しておく

場所、水やり、枯れ葉取り、剪定、植え替え準備の5項目をまとめたチェックリスト。

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この記事を書いた人

植物を愛するガーデニングブロガー。
植物と暮らす楽しさを、みんなにわかりやすくお届けします。

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