南天を植えてはいけない方角は本当にあるのか、気になりますよね。縁起物として知られる南天ですが、風水的に南天をどこに置くと良いのか、赤南天の方角や白南天の風水効果、裏鬼門に南天を置く意味など、植える方向は様々です。また、南天の鉢植えを玄関に置く効果や、そもそも南天を植える時期、知っておきたいナンテンのデメリットは何か、この記事で詳しく解説します。
- 南天と風水の関係性やおすすめの方角
- 赤南天と白南天で異なる風水効果
- 方角よりも大切な南天の育て方の基本
- 縁起物でも知っておくべきデメリットと対策
南天を植えてはいけない方角は迷信?
- 南天を植える方向は鬼門が良いとされる
- 風水では南天をどこに置くと良いのか
- 裏鬼門に南天を植えて邪気を払う効果
- 赤南天を植えるならどの方角が最適か
- 白南天の風水効果とおすすめの方角
- 南天の鉢植えは玄関に置くと運気が上がる
南天を植える方向は鬼門が良いとされる
南天を植える方向として、古くから最も良いとされてきたのが「鬼門」です。
鬼門とは、一般的に北東の方角を指し、昔から邪気や災いが入ってくる不吉な方角だと考えられてきました。この鬼門に南天を植えることで、「難を転じて福となす」という縁起の良い語呂合わせから、邪気を払い、家全体を守ってくれると信じられてきたのです。
南天が持つ強い生命力や、冬でも鮮やかな緑の葉を茂らせ、美しい赤い実をつける姿が、悪い気を寄せ付けない力強い象徴とされてきました。家の鬼門に何を植えるか迷った際には、第一候補として南天を検討してみると良いでしょう。
- 鬼門:北東の方角
- 意味:邪気や災いが侵入する道
- 効果:鬼門に南天を植えることで、災いを転じさせ、家を守る厄除けの効果が期待される。
風水では南天をどこに置くと良いのか
風水の観点から見ても、南天は非常に縁起の良い植物とされています。
基本的には、気の流れが活発な場所や、逆に悪い気が溜まりやすい場所に置くことで、その場のエネルギーを整え、運気を向上させる効果が期待できます。
具体的には、以下のような場所がおすすめです。
玄関
家の顔であり、すべての気の入り口である玄関は最も重要な場所です。玄関に南天を置くことで、外から入ってくる悪い気を払い、良い気だけを家の中に招き入れるフィルターのような役割を果たしてくれます。
トイレの近く
トイレは不浄な気が溜まりやすい場所とされています。その近くに南天を植える、あるいは小さな鉢植えを置くことで、空間を浄化し、清らかな状態に保つ手助けをしてくれます。実際に、南天の葉には抗菌作用があることも知られており、昔の人の知恵が詰まっています。
このように、風水では気の出入り口や浄化したい場所に南天を置くのが基本です。家の間取りや環境に合わせて、最適な場所を見つけてみてください。
裏鬼門に南天を植えて邪気を払う効果
鬼門(北東)と対になる方角として、「裏鬼門(うらきもん)」も南天を植えるのに適した場所とされています。
裏鬼門は南西の方角を指し、鬼門ほどではないものの、こちらも邪気の影響を受けやすいと考えられている重要な方角です。鬼門が「気の入り口」であるのに対し、裏鬼門は「気の出口」や「気の溜まる場所」と表現されることもあります。
この裏鬼門に南天を植えることで、鬼門から入ってきた邪気を払い、家の中に悪い気が滞留するのを防ぐ効果が期待できます。鬼門と裏鬼門の両方に南天を植えることで、家の四方を固め、より強力な結界を張ることができると考える人もいます。
家を守る力を最大限に高めたい場合は、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)の両方に南天を植えるのがおすすめです。これにより、気の流れがスムーズになり、家全体の運気が安定すると言われています。
赤南天を植えるならどの方角が最適か
一般的に「南天」というと、鮮やかな赤い実をつける「赤南天」を思い浮かべる方が多いでしょう。
この赤南天は、その赤い色自体が魔除けや厄除けの力を持つとされ、非常に縁起が良いものです。風水において、赤南天を植えるのに特に良いとされる方角は「南西(裏鬼門)」です。
また、南の方角は「火」の気を持ち、人気や名声、美しさを象徴する方角でもあります。ここに赤い実をつける南天を植えることで、家族の評判を高めたり、芸術的な才能を開花させたりする効果も期待できるかもしれません。
もちろん、前述の通り鬼門である北東や、気の入り口である玄関周りに植えるのも大変良い選択です。

白南天の風水効果とおすすめの方角
南天には赤い実だけでなく、清楚な白い実をつける「白南天(シロミナンテン)」という品種も存在します。
赤南天が「火」の気を持つのに対し、白南天は「金」の気を持つとされ、風水的な意味合いも少し異なります。白い色は浄化やリセットを象徴し、物事を清める力が強いとされています。
この白南天を植えるのに吉とされる方角は、赤南天とは異なり、以下の通りです。
- 北東(鬼門)
- 北
- 北西
特に、鬼門である北東に白南天を植えるのは、非常に効果的だとされています。鬼門の持つ悪い気を、白南天の持つ強力な浄化作用で清め、災いを未然に防ぐという考え方です。また、北西は「主人の方位」とも言われ、一家の大黒柱の運気をサポートする効果も期待できます。
赤南天と白南天は、それぞれ異なる風水効果を持っています。家のどの方角の運気を高めたいか、どのような願いを込めたいかに合わせて、植える種類を選んでみてください。
南天の鉢植えは玄関に置くと運気が上がる
「庭に地植えするスペースがない」「マンションだから植えられない」という方でも、南天の縁起の良さを取り入れる方法があります。それが「鉢植え」です。
南天は鉢植えでも十分に育てることができ、特に玄関に置くことで大きな風水効果が期待できます。玄関は全ての気の入り口であり、家の運気を左右する最も重要な場所。ここに南天の鉢植えを置くことで、外から入ってくる悪い気をシャットアウトし、良い運気だけを招き入れることができます。
鉢植えのメリットは、何と言ってもその手軽さと移動のしやすさです。
- 日当たりの調整がしやすい
- 方角を気にせず、最適な場所に置ける
- 季節や気分に合わせて場所を変えられる
例えば、普段は玄関に置いておき、来客がある日はリビングの窓辺に移動させる、といった使い方も可能です。小さなスペースでも気軽に始められる南天の鉢植えで、ぜひ運気アップを目指してみてください。
南天を植えてはいけない方角より大事なこと
- 南天を植える時期は春か秋がおすすめ
- 縁起物でも知っておくべきナンテンのデメリットは
- 剪定をしないと樹形が乱れやすい
- 実が落ちて地面が汚れることがある
- 結論:南天を植えてはいけない方角は無い
南天を植える時期は春か秋がおすすめ
南天を元気に育てるためには、植え付けの時期が非常に重要です。方角や風水を気にするのも良いですが、まずは植物がしっかりと根付く環境を整えてあげることが最優先です。
南天の植え付けに適した時期は、春(3月~4月)または秋(9月~10月)です。
この時期は気候が穏やかで、植物の生育が活発になる前、あるいは休眠に入る前のタイミングにあたります。真夏や真冬の厳しい時期に植え付けを行うと、根がうまく張れずに弱ってしまったり、最悪の場合枯れてしまったりする原因になります。
特に、春はこれから暖かくなり成長していくエネルギーに満ちているため、植え付け後の活着がスムーズに進みやすいです。秋に植える場合は、冬の寒さが本格的になる前に根を張らせる時間が必要です。



縁起物でも知っておくべきナンテンのデメリットは
縁起が良く、育てやすいとされる南天ですが、植える前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。これらを理解しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
- 実が落ちて地面が汚れる:特に玄関先など人目につく場所に植えると、熟した実が落ちて掃除の手間が増えることがあります。
- 鳥が集まることがある:南天の実は鳥たちにとってごちそうです。鳥が集まることで、フン害が発生する可能性があります。
- 成長すると大きくなる:低木とはいえ、地植えの場合は放置すると2m以上に成長することもあります。定期的な管理が必要です。
- 葉や実に毒性がある:南天の葉や実には、微量ながら有毒な成分が含まれているという情報があります。ペットや小さなお子さんがいるご家庭では、誤って口にしないよう注意が必要です。
特に、実が落ちて汚れる問題は、植える場所をよく考えることで対策できます。例えば、人通りの多いアプローチ脇は避け、少し奥まった場所に植えるなどの工夫が有効です。これらのデメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルや住環境に合っているかを判断することが大切です。
剪定をしないと樹形が乱れやすい
南天は比較的成長が穏やかな植物ですが、それでも剪定をせずに放置していると、樹形が乱れて見栄えが悪くなってしまいます。
特に、株元からたくさんの新しい幹(ひこばえ)が生えてきて、密集しすぎると風通しが悪くなります。風通しが悪いと、病気や害虫が発生する原因にもなりかねません。
南天の剪定に適した時期は、実の鑑賞が終わった後の3月~4月中旬です。この時期に、以下のポイントに注意して剪定を行いましょう。
- 古い幹を根元から切る:数年経って古くなった幹や、枯れてしまった幹を根元から切り落とし、株全体を若返らせます。
- 密集した部分を間引く:幹が混み合っている部分を間引くように剪定し、風通しと日当たりを良くします。
- 高さを調整する:大きくなりすぎた場合は、好みの高さで切り戻します。枝の途中できるのではなく、数本の幹を根元から切って高さを調整するのが自然な仕上がりになります。
適切な剪定を行うことで、美しい樹形を保ち、毎年たくさんの実をつけてくれるようになります。縁起物としてだけでなく、美しい庭木として楽しむためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
実が落ちて地面が汚れることがある
南天の魅力である赤い実ですが、これは同時にデメリットにもなり得ます。
秋から冬にかけて熟した実は、やがて自然に地面に落下します。これが玄関アプローチや駐車場など、コンクリートの上に落ちると、踏み潰されてシミになったり、見た目を損ねたりすることがあります。
また、落ちた実を放置しておくと、そこからカビが発生したり、意図しない場所から南天の芽が出てきたりすることもあります。
- 植える場所を工夫する:人や車が頻繁に通る場所は避け、土の上や砂利の上など、汚れが目立ちにくい場所に植える。
- こまめに掃除する:落ちた実を見つけたら、早めに掃き掃除をする。
- 実が熟す前に収穫する:正月飾りや切り花として、実が熟したら早めに収穫して室内で楽しむ。
特に、白い外壁や明るい色のタイルを使用しているお宅では、落ちた実の色が移ってしまう可能性も考えられます。南天を植える際は、この「実が落ちる」という自然現象を考慮に入れた上で、最適な場所を選ぶことが後悔しないための重要なポイントです。
結論:南天を植えてはいけない方角は無い
これまで風水の観点から様々なおすすめの方角を紹介してきましたが、最終的な結論として、「絶対に南天を植えてはいけない方角」というものは存在しません。
風水や縁起は、あくまで昔からの言い伝えや考え方の一つです。それよりも遥かに大切なのは、南天という植物そのものが元気に育つ環境を整えてあげることです。
- 日当たりは適切か(半日陰を好む)
- 水はけは良いか
- 風通しは悪くないか
- 成長したときに、周囲の迷惑にならないか
いくら風水で最高の場所に植えたとしても、日当たりが悪すぎて実がつかなかったり、水はけが悪くて根腐れしてしまったりしては、元も子もありません。枯れてしまった木が良い運気をもたらしてくれるとは考えにくいでしょう。
方角はあくまで参考程度に考え、まずは植物にとって最適な場所を選んであげてください。そして、愛情を込めて手入れをすること。それこそが、結果的に良い運気を呼び込む最善の方法と言えるでしょう。
- 南天は「難を転じる」縁起の良い木として知られる
- 風水では鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に植えるのが吉とされる
- 玄関やトイレの近くも気の浄化におすすめの場所
- 赤南天は南西、白南天は鬼門(北東)などの方角が良いとされる
- 鉢植えにして玄関に置けば手軽に運気アップが狙える
- 方角よりも植物が元気に育つ環境が最も重要
- 植え付けは気候の穏やかな春(3-4月)か秋(9-10月)が最適
- デメリットとして実が落ちて汚れる、鳥害などがある
- ペットや子供がいる家庭は葉や実の誤食に注意が必要
- 剪定をしないと樹形が乱れ、病害虫の原因になる
- 剪定の適期は実が終わった後の3-4月中旬
- 落ちた実による汚れを防ぐには植える場所の工夫が必要
- 絶対に植えてはいけないという方角は存在しない
- 日当たり、水はけ、風通しなど生育環境を優先して考えるべき
- 愛情を持って手入れをすることが良い運気を呼び込む鍵