かねのなる木 葉が落ちる原因は?復活法と育て方のコツ

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大切に育てている金のなる木の葉がポロポロと落ちてしまい、心配になっていませんか。縁起物として知られる植物だからこそ、元気がない姿は気になりますよね。かねのなる木で葉が落ちる現象には、猛暑や冬の寒さといった季節の変化、水のやりすぎによる根腐れなど、さまざまな原因が考えられます。一体、枯れる理由は何ですか?と悩む方も多いでしょう。この記事では、水をあげすぎるとどうなるのか、置いては行けない場所はどこか、といった基本的な疑問から、冬に水やりは必要ですか?冬どこに置くべき?という季節のケア、さらには肥料は必要ですか?肥料をあげる時期はいつですか?といった専門的な手入れまで、あらゆる疑問にお答えします。また、金のなる木の寿命はどのくらいですか?という長期的な視点や、葉が落ちる状態からの復活は可能なのか、葉が落ちた後はどうすればいいですか?という具体的な対処法まで、分かりやすく解説します。

  • 金のなる木の葉が落ちる主な原因
  • 季節ごとの正しい水やりと管理方法
  • 葉が落ちた株を復活させるための手順
  • 金のなる木を長く健康に育てるコツ

目次

かねのなる木 葉が落ちる主な原因

  • 猛暑で葉が落ちるのは水やりの問題?
  • 冬に葉が落ちる!どこに置くべきかを解説
  • 水のあげすぎると根腐れに繋がるので注意
  • 日光不足も注意!置いては行けない場所は?
  • その他に枯れる理由は何ですか?

猛暑で葉が落ちるのは水やりの問題?

猛暑で葉が落ちるのは水やりの問題?

カネノナルキ・イメージ

夏の厳しい暑さが原因で、金のなる木の葉が落ちることがあります。特に日本の猛暑は、原産地の南アフリカとは異なる過酷な環境となり得ます。主な原因は「強い日差しによる葉焼け」「高温多湿による根へのダメージ」です。

真夏の直射日光は金のなる木にとって強すぎることが多く、葉の水分が奪われて黄色く変色し、やがて落ちてしまいます。また、鉢の中が高温になると根の活動が鈍り、水分をうまく吸収できなくなることも原因の一つです。

さらに、暑いからといって日中に水やりをするのは逆効果です。鉢内の温度が急上昇し、根が蒸れて傷んでしまう「根腐れ」を引き起こすリスクが高まります。

夏の管理ポイント

夏の水やりは、気温が下がる夕方から夜間に行いましょう。日中の水やりは絶対に避けてください。また、置き場所は直射日光が当たらない、風通しの良い明るい日陰や軒下が最適です。必要であれば遮光ネットなどを活用して、日差しを和らげてあげるのがおすすめです。

冬に葉が落ちる!どこに置くべきかを解説

冬に葉が落ちる!どこに置くべきかを解説

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金のなる木は比較的寒さに強い植物ですが、冬の寒さが原因で葉を落とすことも少なくありません。特に、急激な温度変化に当たることが大きなダメージとなります。

耐寒温度は0℃程度とされていますが、これはあくまで耐えられる限界の温度です。健康な状態を保つためには、最低でも3℃~5℃以上の環境で管理するのが理想的です。0℃を下回るような環境では、葉が凍ってしまい、ぶよぶよになって落ちてしまいます。

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屋外で管理している場合は、天気予報をよく確認し、氷点下になりそうな日は必ず室内に取り込みましょう。

室内で管理している場合でも安心はできません。冬の窓際は外気の影響で非常に冷え込みます。夜間に窓辺に置いたままにすると、葉が冷害を受けてしまう可能性があります。

冬の置き場所の注意点

冬場は日当たりの良い室内の窓際が基本ですが、夜間は冷気を避けるために窓から1~2m離れた場所に移動させましょう。床に直接置くと底冷えすることがあるため、棚の上や鉢スタンドを利用するのも効果的です。また、暖房の風が直接当たる場所は極端に乾燥するため避けてください。

水のあげすぎると根腐れに繋がるので注意

水のあげすぎると根腐れに繋がるので注意

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金のなる木の葉が落ちる原因として最も多いのが、「水のやりすぎによる根腐れ」です。金のなる木は葉に水分を溜め込む多肉植物の仲間であり、乾燥には非常に強い反面、過湿にはとても弱い性質を持っています。

水をあげすぎると、鉢の中の土が常に湿った状態になります。すると、根が呼吸できなくなり、やがて腐ってしまいます。腐った根は水分や養分を吸収する能力を失うため、水をたくさん与えているにもかかわらず、株は水分不足に陥り、葉がしわしわになったり、黄色くなって落ちたりするのです。

根腐れのサイン

  • 土が常に湿っている、または乾きが非常に遅い
  • 葉に張りがなく、黄色っぽく変色して落ちる
  • 幹の根元あたりを触ると、ぶよぶよと柔らかい
  • 鉢の底から嫌な臭いがする

これらのサインが見られたら、根腐れの可能性が非常に高いです。水のやりすぎは「愛情過多」になりがちですが、金のなる木にとっては最も危険な行為の一つだと覚えておきましょう。

日光不足も注意!置いては行けない場所は?

日光不足も注意!置いては行けない場所は?

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金のなる木は日光が大好きな植物です。日光不足は、株が軟弱になる「徒長(とちょう)」を引き起こし、葉が落ちる原因となります。

光合成が十分にできないと、株はエネルギーを作り出せず、体力を維持できなくなります。すると、古い葉から順番に落として、消費エネルギーを減らそうとするのです。また、日光を求めて茎や枝が間延びし、ひょろひょろとした不格好な姿になってしまいます。

このため、室内でも日当たりの悪い場所や、窓から遠い場所に長期間置くのは絶対に避けましょう。金のなる木は観葉植物の中でも特に耐陰性が低く、暗い場所では健全に育てることができません。

理想的な置き場所

基本的には、一年を通して日当たりと風通しの良い場所が最適です。室内であれば南向きや東向きの窓辺、屋外であれば真夏の直射日光を避けられる軒下などが適しています。

その他に枯れる理由は何ですか?

その他に枯れる理由は何ですか?

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これまで紹介した原因の他にも、金のなる木が枯れたり葉を落としたりする理由はいくつか存在します。

1. 根詰まり

何年も植え替えをしていないと、鉢の中で根がいっぱいになり「根詰まり」を起こします。根詰まりすると、根が新しい水分や養分を吸収するスペースがなくなり、水の吸い込みも悪くなります。結果として水分不足や栄養不足に陥り、葉を落とす原因となります。

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2~3年に1回は、一回り大きな鉢に植え替えてあげるのがおすすめです。

2. 病害虫

金のなる木は比較的病害虫に強いですが、風通しの悪い場所で管理しているとカイガラムシうどんこ病が発生することがあります。

  • カイガラムシ: 葉や茎に付着して樹液を吸い、株を弱らせます。また、排泄物が原因で「すす病」を誘発することもあります。見つけ次第、歯ブラシなどでこすり落としましょう。
  • うどんこ病: 葉の表面に白い粉をまぶしたようなカビが生える病気です。光合成を妨げ、生育を阻害します。症状が出た葉は早めに取り除き、薬剤を散布するのが効果的です。

これらの病害虫は、株を弱らせて葉が落ちる間接的な原因となるため、早期発見・早期対処が重要です。


かねのなる木 葉が落ちるのを防ぐ育て方

  • 葉が落ちる状態から復活させる方法
  • 葉が落ちた後はどうすればいいですか?
  • 冬に水やりは必要ですか?適切な頻度
  • 肥料は必要?肥料をあげる時期はいつ?
  • 金のなる木の寿命はどのくらいですか?
  • かねのなる木 葉が落ちる原因と対策の総まとめ

葉が落ちる状態から復活させる方法

葉が落ちる状態から復活させる方法

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葉がほとんど落ちてしまっても、幹や根がしっかり生きていれば復活させることは可能です。主な復活方法として「挿し木」「葉挿し」があります。

挿し木での復活

根腐れなどで株元がダメになってしまった場合に有効な方法です。まだ元気な枝を切り取って、新しい株として育て直します。

  1. 枝のカット: 元気で張りのある枝を5~10cmほどの長さにカットします。
  2. 乾燥: 切り口から出る雑菌を防ぐため、風通しの良い日陰で切り口を2~3日しっかりと乾かします。
  3. 土に挿す: 乾いた多肉植物用の土に、枝を挿します。
  4. 水やり: 発根するまでは水を与えません。約1ヶ月ほどで発根し始めたら、少しずつ水やりを開始します。

挿し木の適期は、生育期である春(4月~6月)秋(9月~10月)です。

葉挿しでの復活

まだ元気な葉が残っている場合は、葉挿しで小さな株を増やすこともできます。

方法は簡単で、土の上に葉の付け根側を少し埋めるように置くだけです。こちらも発根するまでは水やりをせず、根や小さな芽が出てきたら霧吹きなどで優しく水を与えます。時間はかかりますが、小さな芽が育っていく様子を観察できる楽しみがあります。

葉が落ちた後はどうすればいいですか?

葉が落ちた後はどうすればいいですか?

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葉が落ちてしまった後の対処は、その原因によって異なります。まずはなぜ葉が落ちたのかを冷静に見極め、適切なケアを行うことが重要です。

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原因 対処法
根腐れ・水のやりすぎ まずは水やりを止め、土を徹底的に乾かします。株元がぶよぶよしている場合は、腐った根を取り除き、新しい土で植え替える「根切り」が必要です。
日光不足 すぐに直射日光に当てるのではなく、数日かけて徐々に明るい場所に移動させます(葉焼け防止のため)。最終的には日当たりの良い窓辺などで管理します。
寒さ・霜 すぐに暖かい室内に取り込みます。傷んで黒ずんだり、ぶよぶよになったりした葉は、他の部分が腐る原因になるため取り除きましょう。
根詰まり 生育期(春か秋)に、一回り大きな鉢に植え替えます。古い土を落とし、傷んだ根があれば整理してから植え付けます。

前述の通り、葉が落ちた原因を特定することが、その後の正しいケアに繋がります。慌てて水や肥料を与えるのではなく、まずは株と土の状態をよく観察しましょう。

冬に水やりは必要ですか?適切な頻度

冬に水やりは必要ですか?適切な頻度

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冬の金のなる木には、水やりはほとんど必要ありません。冬は気温が低く、金のなる木は「休眠期」に入り、成長が非常に緩やかになります。この時期に水を与えすぎると、土が乾かず根腐れを起こす最大の原因となります。

冬の水やりの頻度は、月に1~2回程度で十分です。土の表面が乾いてから、さらに1週間以上経ってから与えるくらいで問題ありません。葉に少しシワが寄ってきたのを、水やりのサインにするのも良い方法です。

冬の水やりの注意点

水を与える際は、気温が比較的高い晴れた日の午前中を選びましょう。夕方以降に水やりをすると、夜間の冷え込みで根が凍傷になる恐れがあります。また、与える水の量も、鉢底から流れ出るほどたっぷりではなく、土の表面が湿る程度に控えるのがポイントです。

肥料は必要?肥料をあげる時期はいつ?

肥料は必要?肥料をあげる時期はいつ?

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金のなる木は、もともと栄養の少ない環境でも育つ丈夫な植物なので、頻繁な肥料やりは基本的に不要です。むしろ、肥料の与えすぎは「肥料焼け」を起こし、根を傷める原因になるため注意が必要です。

もし肥料を与えるのであれば、成長が活発になる生育期(春の4月~6月頃)に与えるのが最も効果的です。

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休眠期にあたる秋の終わりから冬にかけては、肥料を吸収する力が弱まっているため、絶対に与えないでくださいね。

肥料の種類と与え方

  • 固形肥料: 2ヶ月に1回程度、緩効性の固形肥料を土の上に置きます。根本に直接触れないように、鉢の縁に沿って置くのがポイントです。
  • 液体肥料: 2週間に1回程度、規定の倍率に薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。

植え替えの際に、新しい土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくだけでも十分な栄養補給になります。与えすぎは禁物、ということを覚えておきましょう。

金のなる木の寿命はどのくらいですか?

金のなる木の寿命はどのくらいですか?

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金のなる木は非常に生命力が強く、適切な環境で管理すれば驚くほど長生きする植物です。その寿命は10年、20年以上になることも珍しくありません。観葉植物の中でも特に長寿な種類と言えるでしょう。

実際に、親から子へ、子から孫へと受け継がれ、何十年も生き続けているという話もよく聞かれます。幹が太く木質化し、風格のある盆栽のような姿に育っていくのも、長く育てる上での楽しみの一つです。

長生きさせるコツ

金のなる木の寿命を全うさせるためには、これまでに解説してきた「日当たり」「水やり」「温度管理」の基本を守ることが何よりも大切です。特に、2~3年に一度の定期的な植え替えは、根の健康を保ち、長寿に繋がる重要な作業です。

一時的に葉が落ちてしまっても、諦めずに適切なケアをすれば、また何年も元気に育ってくれる可能性を秘めています。

かねのなる木 葉が落ちる原因と対策の総まとめ

  • かねのなる木の葉が落ちる主な原因は水のやりすぎによる根腐れ
  • その他に日光不足、寒さ、猛暑、根詰まりも原因となる
  • 水のやりすぎは根が呼吸できなくなり株を弱らせる
  • 水やりは土が完全に乾いてから数日後が基本
  • – 夏は夕方以降、冬は暖かい日中に行う

  • 冬は休眠期のため水やりは月1〜2回に控える
  • 日光を好むため日当たりの良い窓辺が最適な置き場所
  • 真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため避ける
  • 冬は窓際の冷気に注意し夜間は部屋の中央へ移動する
  • 耐寒温度は0℃だが5℃以上を保つのが理想
  • 肥料は基本的に不要だが与えるなら春の生育期に
  • 葉が落ちても挿し木や葉挿しで復活させることが可能
  • 2〜3年に一度は植え替えを行い根詰まりを防ぐ
  • 寿命は長く10年以上育てることも可能
  • カイガラムシなどの病害虫にも注意が必要
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この記事を書いた人

植物を愛するガーデニングブロガー。
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